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【2025年5月】最新のScope3・LCA注目ニュース5選

  • 執筆者の写真: o a.
    o a.
  • 5月8日
  • 読了時間: 5分

こんにちは。LCAコンサルタントの小野あかりです!


ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?

長期休暇のあとのこの時期、企業活動が再び本格化する中で、環境・社会課題への取り組みも勢いを増しています。


とくに最近では、「サプライチェーン全体での排出量(Scope 3)の把握と削減」や「製品・サービスのライフサイクル全体を評価するLCA」が、グローバルな潮流として加速中です。


今日は、そうした文脈において注目すべき動きを5つご紹介します。



目次

1.最新動向の紹介

2.まとめと今後の展望



1. 最新動向の紹介


  • Woodside、米LNGプロジェクトへの巨額投資が波紋

    オーストラリアの大手エネルギー企業Woodsideは、米ルイジアナ州で新たに推進する液化天然ガス(LNG)施設に約180億ドルを投資すると発表しました。

    このプロジェクトは、今後数十年で16億トンに及ぶ温室効果ガス排出が見込まれており、Scope 3排出量への対応が国際的に厳しく求められている中で、批判的な見方も出ています。

    ( Woodside approves Louisiana LNG development



  •  CDOPとSBTi、カーボンクレジット活用のルール整備へ

    国際的な基準策定団体であるCDOP(Carbon Data Open Protocol)とSBTi(Science Based Targets initiative)は、企業が排出量データをより正確かつ信頼性の高い方法で報告できるよう、新たな枠組みの整備を進めています。

    Scope 1〜3の排出区分の明確化に加え、カーボンクレジットの活用に関するガイドラインの厳格化も検討されており、企業の「見せかけの脱炭素」対策への抑止にもつながりそうです。

    How CDOP and SBTi are redefining global carbon market standards



  • Capgemini、 Scope 3削減の中間成果を報告

    ITサービス大手のCapgeminiは、2019年比でScope 1および2の排出量を9割以上削減し、出張由来のScope 3排出量も6割以上削減したと報告しました。

    再生可能エネルギーの使用比率は98%に達し、2030年目標の前倒し達成が視野に入っています。

    同社はScope 3対策として、移動手段の最適化やサプライヤーとの連携を強化してきました。 ( How CDOP and SBTi are redefining global carbon market standards



  • Swire Shipping、 Scope 3オフセットサービスを開始

    海運大手のSwire Shippingは、顧客が自社サービスの利用により生じるScope 3排出量をオフセットできる仕組み「Voyage to Zero」を発表しました。

    あわせて、南太平洋で運航する3隻の船舶にバイオ燃料を導入するなど、実務レベルでの脱炭素化も進めています。運輸・物流分野におけるScope 3対応の好事例といえるでしょう。 ( Swire Shipping Launches First Biofuel Services to the Pacific Islands



  • ESA、森林バイオマス観測衛星「Biomass」を打ち上げ

    欧州宇宙機関(ESA)は、地球規模で森林のバイオマス量を測定するための専用衛星「Biomass」の打ち上げを実施しました。

    この衛星は、森林の炭素吸収量をより正確に把握することを目的としており、国際的な気候政策のエビデンス強化に寄与すると期待されています。

    特にREDD+(森林減少抑制メカニズム)との連携が注目されます。 ( Biomass launched to count forest carbon - ESA




  2.まとめと今後の展望

今回ご紹介したニュースを読んで、

「CDOPってなに?CDPじゃないの?」

「Scope3排出量のオフセットって、排出削減扱いできるんだっけ?」

といった疑問を抱いたかたもいらっしゃるのではないかと思います。

次回以降、このあたりについて詳しく解説を行っていく予定ですので、よろしければメルマガ登録をしてお待ちいただければと思います。


また冒頭でも述べたとおり、Scope 3を含む全体的な排出量の可視化と、LCAに基づく取り組みの重要性は日々高まっています。 特にエネルギー、IT、海運など多様な産業において、単に直接排出(Scope 1・2)だけでなく、間接排出(Scope 3)への責任が問われるフェーズに入ってきています。


株式会社Green Guardianでは、こうした動向に合わせて、企業様がより信頼性ある排出量管理やLCA導入を進められるよう、以下のような支援を行っています:


  • Scope 3排出量の可視化・削減支援

  • 製品単位でのGHG排出量の可視化・削減支援

  • 出口戦略まで見据えた伴走型コンサル



私たちだからこそできるサポートがあります

「株式会社Green Guardianという社名を、今日初めて聞いた」という方もいらっしゃるかもしれません。確かに、知名度では大手に及ばないかもしれません。

しかし、私たちには確かな実績と、現場を深く理解する専門家がそろっています。

大手企業をはじめとした多くの企業様に対するコンサル実績もあり、Scope 3やLCAのような実務で差が出る領域において、「本当に使える伴走支援」を提供してきました。


さらに、地方に拠点を置き、少数精鋭の体制をとっているからこそ、無駄なコストをかけずに、質の高いサービスをより適正な価格でご提供できるのが強みです。


「高額なコンサルを導入して失敗したくない」

「でも、しっかりした実績を持つ専門家からの支援は受けたい」

──そんな思いをお持ちの方にこそ、当社をご活用いただきたいと考えております。


もし少しでも気になっていただけたら、初回無料相談も受け付けておりますので、

まずは下記「お問い合わせ」ボタンよりお気軽にご相談ください。


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